2016年9月21日、金融政策決定会合を終えた日本銀行は
新たな金融政策として
長期金利(10年国債利回り)を現状の0%程度で
推移するように誘導する方針を発表しました。
ロイターニュース『日銀政策枠組みを大幅修正 マイナス金利・長期金利が操作対象』
2016年2月のマイナス金利導入後
長期金利も低下を続けていましたが、
7月27日に史上最低金利の▲0.297%をつけてから上昇に転じ
9月20日現在▲0.06%まで上がっています。
上がったといってもマイナス金利であり、
マイナス金利導入前は0.2%台で推移していたことを思えば
まだまだ低い水準です。
ただ、先の新聞報道で「マイナス金利を深堀り」との記事があったために
今回の発表があるまでは
「再び長期金利が低下し
住宅ローン金利(長期固定金利)もまた下がるのでは」
との思惑も広がっていました。
当事務所でも何人かのお客様から
「マイナス金利深堀り」報道直後に
「また住宅ローン金利下がりますかね?」という
問合せを受けました。
ところが、今日の日銀の発表では
「長期金利が極端に下がりすぎないよう
現状の0%程度を維持することを目標とする」とのことなので
6・7月水準まで再び金利が低下することは
期待できなくなりそうです。
【長期金利の推移】
出所:財務省ホームページ
フラット35の金利は長期金利を指標としており、
前月下旬の長期金利が下がれば、翌月のフラット35の金利が下がり
反対に長期金利が上がれば、フラット35の金利も上がることになります。
上の表の長期金利の推移を見ると
6月24日は▲0.201%、7月27日は▲0.297%と金利が急落しています。
これを受け、翌月の7月、8月はフラット35の金利が0.93%、0.90%と低下、
2か月連続で史上最低金利を更新しました。
一方、8月25日の長期金利は▲0.084%と上がっており
9月のフラット35の金利も1.02%と上昇に転じました。
日本銀行の誘導通りに長期金利が0%前後を維持したまま推移するのか
休み明けから9月末にかけての金利の動向を注視していきたいと思います。
新たな金融政策として
長期金利(10年国債利回り)を現状の0%程度で
推移するように誘導する方針を発表しました。
ロイターニュース『日銀政策枠組みを大幅修正 マイナス金利・長期金利が操作対象』
2016年2月のマイナス金利導入後
長期金利も低下を続けていましたが、
7月27日に史上最低金利の▲0.297%をつけてから上昇に転じ
9月20日現在▲0.06%まで上がっています。
上がったといってもマイナス金利であり、
マイナス金利導入前は0.2%台で推移していたことを思えば
まだまだ低い水準です。
ただ、先の新聞報道で「マイナス金利を深堀り」との記事があったために
今回の発表があるまでは
「再び長期金利が低下し
住宅ローン金利(長期固定金利)もまた下がるのでは」
との思惑も広がっていました。
当事務所でも何人かのお客様から
「マイナス金利深堀り」報道直後に
「また住宅ローン金利下がりますかね?」という
問合せを受けました。
ところが、今日の日銀の発表では
「長期金利が極端に下がりすぎないよう
現状の0%程度を維持することを目標とする」とのことなので
6・7月水準まで再び金利が低下することは
期待できなくなりそうです。
【長期金利の推移】
日付 | 長期金利 |
2016年1月20日 | 0.216% |
2016年2月8日 | 0.046% |
2016年2月9日 | ▲0.02% |
2016年2月25日 | ▲0.056% |
2016年3月25日 | ▲0.1% |
2016年4月25日 | ▲0.071% |
2016年5月25日 | ▲0.094% |
2016年6月24日 | ▲0.201% |
2016年7月27日 | ▲0.297% |
2016年8月25日 | ▲0.084% |
2016年9月1日 | ▲0.047% |
2016年9月2日 | ▲0.027% |
2016年9月9日 | ▲0.02% |
2016年9月14日 | ▲0.021% |
2016年9月20日 | ▲0.06% |
出所:財務省ホームページ
フラット35の金利は長期金利を指標としており、
前月下旬の長期金利が下がれば、翌月のフラット35の金利が下がり
反対に長期金利が上がれば、フラット35の金利も上がることになります。
上の表の長期金利の推移を見ると
6月24日は▲0.201%、7月27日は▲0.297%と金利が急落しています。
これを受け、翌月の7月、8月はフラット35の金利が0.93%、0.90%と低下、
2か月連続で史上最低金利を更新しました。
一方、8月25日の長期金利は▲0.084%と上がっており
9月のフラット35の金利も1.02%と上昇に転じました。
融資実行月 | フラット35の金利 (自己資金1割以上、21~35年返済の最低金利) |
2016年1月 | 1.54% |
2016年2月 | 1.48% |
2016年3月 | 1.25% |
2016年4月 | 1.19% |
2016年5月 | 1.08% |
2016年6月 | 1.10% |
2016年7月 | 0.93% |
2016年8月 | 0.90% |
2016年9月 | 1.02% |
日本銀行の誘導通りに長期金利が0%前後を維持したまま推移するのか
休み明けから9月末にかけての金利の動向を注視していきたいと思います。
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