日経新聞の取材にコメントさせていただきました。
住宅ローンの金利上昇への備えについてです。
住宅ローン、変動金利のメリットと注意点 金利上昇に備え - 日本経済新聞 (nikkei.com)
拙著金利上昇でもあわてない住宅ローンの超常識 | 平井 美穂 |本 | 通販 | Amazon
でもお伝えしておりますが
いざ金利が上がったときの
一番の対処法は繰上返済です。
繰上返済に充てる金額は全額元本に充当されるからです。
金利が3%になろうが4%になろうが関係ありません。
金利が上がったときのやってはいけない対処法は
借り換えです。
変動金利が上がってから借り換えするようでは
時すでに遅しです。
変動金利が上がるころには
固定金利はとっくに上がりきっているからです。
2022年年初から2023年10月までの
変動金利と固定金利の動きを見れば
まさにそれが分かるかと思います。
もちろん高度経済成長期のように
毎年金利が上がり続ける場合は
変動金利が上がってから借り換えするのも一法ですが
これからの時代を考えると
金利が一本調子に上がり続けるでしょうか?
もちろん、そうなる可能性が絶対ないわけでもなく
将来の金利は誰にもわかりません。
実際に2006年~2007年にかけて起こった金利上昇では
多くのお客様が変動金利から固定金利に借り換えた後に
金利が再び下がりました。
変動金利から固定金利に借り換えるのは
それくらい簡単ではないということです。
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そうしたなか
変動金利で借りるのもアリだど思いますが
変動金利で借りる場合は
次の2つのステップで金利上昇時のことを
事前に考えておくようにしてください。
【ステップ①】金利上昇のシミュレーションをしておくこと
金利が+0.5%、+1.0%、+1.5%と
上昇した場合に月々返済がいくら上がるの確認をしておくこと
【ステップ②】金利上昇時の返済額増加への対策を考えておくこと
対策案1)預貯金や毎月の黒字分で返済額の増加分に充てる
対策案2)配当や利息収入が入る資産運用で対応する
対策案3)繰り上げ返済をする
対策案4)対策1とセットで生涯収入が目減りしないような資産運用をする
FPとしては
資産運用をする対策案2,4か
繰上返済をする対策案3をおすすめしたいところです。
資産運用もせず
繰上返済もせず
ただ単に毎月の黒字分で返済額の増加分に充てる
対策案1)だけだど
生涯収支がじわりじわりと確実に悪化していくからです。
一番いいのは
資産運用と繰り上げ返済の両方を採り入れた
超効率的なハイブリッド省エネ返済だと思います。
わが家も実践中です。
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長期的な視点で
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