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住宅ローンの借換時に火災保険を見直すべきか?

東京の独立系ファイナンシャルプランナー平井美穂です。


住宅ローンの借り換えをする際には、

火災保険をついでに見直す人もいるかと思いますが

見直さない方がいいケースもあるので

注意が必要です。



火災保険は住宅ローンを借りる金融機関で

加入するケースが多いですが、

あくまでもローンの契約とは別の契約。

当初借入時に加入した

火災保険の保険期間が残っているならば

ローンを他の金融機関に借り換えたとしても

基本的に火災保険はそのまま残しておけばいいものです。


借り換え先の金融機関で火災保険を奨められ

誤って二重契約してしまうことのないように

気をつけて下さい。

まさかそんな~と思うかもしれませんが

火災保険の二重契約は意外とあります。

(二重契約の事例はこちら➡火災保険に二重加入してしまったトラブル事例)



話を戻しますが、

基本的に火災保険は

借換時に見直す必要はありませんが、

以下の場合は見直す必要があります。


【火災保険を見直した方がいい人】

◎保険期間が切れており
現在火災保険に加入していない人

◎戸建てやマンションの1階に居住し、
洪水の被害にあう可能性がありながら
水災の補償をつけていない人

◎家財に対する補償や地震保険などに加入しておらず
今の補償内容では不充分かもと感じている人




一方で、火災保険を見直さない方がいい人は

以下のような人です。


【火災保険を見直さない方がいい人】

◎当初住宅金融公庫で借りた際に
公庫専用の特約火災保険に加入した人

◎当初借入時に保険期間35年(36年)で加入し、
保険料を一括で支払い、水災や日常災害など
あらゆる補償をフルカバーする充実した
火災保険に加入している人


今では新規加入を停止していますが、

かつて公庫から借入する場合は

公庫専用の特約火災保険に加入することが

融資の条件でした。

特約火災保険の魅力は、民間の保険と比べて

保険料が格安なこと。

たとえば保険金額2000万円の木造戸建(省令準耐火)

で保険期間30年の特約火災保険に加入すると

30年分の保険料は139000円でした。

今、同様の補償内容で民間の保険会社で

火災保険に加入しようとすると

保険期間10年で保険料137000円です。

仮に保険料が値上がりせずに

2回更新できたとして30年分の保険料合計額は

411000円。実に特約火災保険の3倍の保険料が

かかる計算です。


特約火災保険はいわば“お宝保険”なので

加入中の人はそのまま継続保有しましょう。


また特約火災保険でなくても

既に加入中の保険があって、

保険期間が20年~35年など長い場合は

そのまま加入しておいた方がいいでしょう。


火災保険は年々保険料が値上がりしており

加入期間も2015年10月以降は

最長10年までしか加入できなくなりました。

契約期間が長ければ長いほど

長期割引率が高くなるので

最長36年の契約ができた当時の保険は

通期の保険料が割安になっています。


ちなみに、火災保険は途中から

補償を追加することが可能です。

今加入している保険の補償内容が充分でない場合は

今の契約を活かしたまま

追加の保険料を支払って補償を付保するといいでしょう。

注意が必要なのは、古い契約や格安商品の場合は

他の保険会社では取り扱っている補償を

そもそも扱っておらず付保できない場合がある点。


その他、保険の内容によっては

新たに加入し直した場合がいいケースもあります。


また、いざという時には保険に頼らず

預貯金で建て替えるという人は

そもそも火災保険に加入する必要がありません。

火災保険の見直しの必要性は

ご家庭によってまちまちですので、

詳しくは平井FP事務所まで

お問い合わせください。


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2014年08月02日